（15－５－2９投稿 1 5－５－ 更新）
私の父親が閉山を機に
次の安住の地として
選んだのが広島の
とある造船所
約４０年前
その関連の娘息子達を
親が東京の大学にやり
会社側が受け入れたのが
四谷寮である
閑静な住宅街に
不釣り合いな2階建ての
木造
で
学校へはいかず
昼間はパチンコ
夜はデカンショ
デカルト
カント
ショーペンハウエル
である
何故か
何浪か苦労して早稲田に
入学したのに関わらず
昼間は寝るか
パチンコ屋に
入り浸る 先輩
そして
夜はデカンショ
哲学のての字も
分からない私に
タバコをひっきりなしに
口にしながら
一晩中哲学を
語るのである
私は今でこそ
哲学だろうと
物怖じせず
嬉しい限りだが
彼に何かメリットが
あったのか？
大学院に進んだとも
作家になったとも
聞いてない
私は禁煙し
哲学にも
全く縁がない
立派に卒業
大学は中退したが...
先輩が
健康でお元気である事
祈るだけである
(090)
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